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5年生 自分たちにできること

2022年2月22日 14時15分

 2月17日(木)

 3時間目の5年生の教室を覗いてみると・・・

 月組では、道徳科の授業をしていました。

 

 

 

 

 

 

「くずれ落ちただんボール箱」というお話です。

よく「人に親切にしましょう」と言いますが、なぜ、人には親切にしなければならないのでしょう?

今まで当たり前と思っていたことに立ち止まり、深く考えてみました。

月組みんなの意見を出し合いました。

 子どもたちは、以前の学級活動の時間に学習した「情けは人のためならず」という考え方が、「親切」にも通じていることに気付きました。何かが返ってこないと人に親切にしない・・・というのは、なんだか冷たくて、寂しいと感じた子どもたち。

 授業の終わりでは、「わたしは、見返りがなくても、ちゃんと相手の立場に立って思いやりをもち、人には親切にしようと思いました。」というような感想が多く聞かれました。

 

 

 

 

 

 

 雪組は、総合的な学習の時間に「ハンセン病と人権」について、真剣に学んでいました。

 現代では感染することも、発病することもほとんどないハンセン病。治る病気であるにもかかわらず、その患者は強制的に隔離されてきた歴史があります。1996年、隔離するための法律は廃止されましたが、この病気に対する人々の偏見や差別はなくなっていません。今も元患者やその家族は故郷に帰ることもできず、本名も名乗れないままの方もいます。子どもたちはその事実に衝撃を受け、次々と湧き出る感情を友達と伝え合っていました。

 差別に対する「怒り」「悲しみ」。「こんなひどい差別が今も残っているなんて、あってはならない。なくすべきだ。」

 では、このような理不尽な差別をなくすために、自分は何ができるのだろう。

「今日学んだ正しい知識をずっと覚えておく!」

「二度と差別する人を生み出さないように、正しいことを伝える!!家族は知っているかな?聞いてみよう」

 授業終了後も、自分の納得のいくまで思いをプリントに綴り続ける子。家に帰ってすぐ、家族に元ハンセン病患者に対する差別について伝えた子。(懇談会で、お家の人が教えてくれました。)

 偏見や差別のない社会を実現するために、自分たちにできることをしっかりと考える子どもたち。

 常に差別の現実に学びながら、何が正しいのか求め、自分で判断し、行動する!

 そのことを自分に問い続けている子どもたちの姿に教職員もともに学びを進めていく大切さを改めて感じました。